Case #13

本当にしたいこと

数年前にご入籍され、現在は関東でお住まいのおふたり。
ご結婚式は挙げていなかったので、新婦さまのご実家がある高知でご親族さまだけの披露宴パーティーを開き、その模様をご友人のみなさんへライブ配信したいとお考えでした。

当初は大きな会場で決めようとされていましたが、おふたりの間で「おしゃれでコンパクトなパーティーにしたい」という想いが強くなり、私へご相談いただきました。

県外にお住まいのため何度もお会いしてお打ち合わせすることは難しかったのですが、その分お電話でしっかりとお話を聞き、高知にお越しいただくタイミングに合わせて関係業者さんとの打ち合わせをスケジューリングするなどして準備を進めていきました。

パーティー当日のスケジュールも工夫しました。
というのも、おふたりで高知に帰ってくる機会は少ないため、また、長らく高知を離れているからこそ、新婦さまの高知に対する思い入れは強く、高知で前撮り・後撮りをしたいというご希望があったのです。

式当日は早朝より竹林寺での前撮りと山内神社での神前式を行い、ご昼食に合わせてご披露宴パーティーをセッティング。その後、高知市内各所で後撮りを行うというスケジューリングに。
大変だったと思うのですが、おふたりの熱意やご家族のみなさまのご協力によって滞りなく進めていくことができました。

会場は優しい黄色をしたミモザの花をメインに使い、華美になりすぎないようにコーディネートしました。
大人の落ち着きのなかにも、可愛らしいお人柄を感じるおふたりにぴったりです。

パーティーの模様は、ご友人のみなさんへライブ配信しました。
会場にいらっしゃるゲストのみなさんとの一体感も感じられるよう、おふたりが座る高砂席のうしろでオンライン上のみなさんの映像を投影しています。
遠く離れた場所にいらっしゃる方もご参加いただける時代になったんだな、新しい時代だなと、あらためて実感しました。

後撮りでは、新郎さまから「風を浴びながら写真を撮りたい」というご希望をいただいてたのですが、新婦さまのお父さまが送風機をご持参され、自ら絶妙な風を生んでくださいました。
それに負けじとこちらのスタッフも自慢の脚力を生かして風を表現。

その瞬間をとらえたこちらの2枚のお写真は、私のお気に入りです。

ウエディングは華やかなシーンが前面に出がちですが、こうしたご家族のみなさまのご協力や、現場スタッフの頑張りの積み重ねにもかけがえのない愛おしさを感じます。
華やかなシーンも、こうした現場ならではのシーンも、すべてのシーンがおふたりの思い出として残っていきますように…。

あわただしいスケジュールでも、おふたりとご家族のみなさまが終始笑顔だったことが何よりの喜びです。