Case #12

2つめの結婚式

こちらは「2つめの結婚式を挙げたい」というご相談をしてくださったおふたりです。

1つめの結婚式は、おふたりの地元であり現在のお住まいがある県西部の会場で、ご親族さまを中心に招いて開かれることになっていました。
一方、おふたりのご友人は高知市内や県外にお住まいの方が多く、その方たちがご参加しやすいように高知市内で、2つめの結婚式を挙げたいという想いがあり、私にご相談をいただきました。
ご家族もご友人も大切にされる、とても優しいおふたりです。

新郎さまも新婦さまも飾らず自然体で、ほがらかな空気感を身にまとっていらっしゃいました。
そんなおふたりのイメージに合うように、会場はナチュラルかつ上品な雰囲気のなかに、愛らしい花々を添えて、気分が和らぐコーディネートにしました。

おふたりに初めて会場をご覧いただくと、いつもニコニコの新婦さまの表情から笑顔が消えました。「体調が悪いのかしら…なにかお気に召さないところがあったのでは…」とスタッフ一同心配していたのですが、お話をうかがうと「会場を見てすごく緊張してしまって…」という新婦さま。
ご友人が集まる式でしたので、それほど緊張されるとは思っていなかったのですが、新婦さまにとってはここに懸けてきた大きな想いがあるのだと実感。
式ではおふたりがいつも通りの笑顔になれるよう、しっかりサポートしていこうとあらためて思いました。

式がスタートすると、ゲストのみなさまが素敵な方ばかりでアットホームな空気に包まれました。

おふたりのご希望で、ご友人代表のごあいさつは司会者からご友人の方へインタビュー形式で行ったり、おふたりからの御礼のお言葉は手作りボードを使って楽しく伝えられたり、リラックス感を生む演出も取り入れていました。
また、釣りがお好きなおふたりらしく、釣り竿を使ってたい焼きを食べさせ合う「たい焼きバイト」も行いました。
ゲストのみなさんも終始笑顔で、あたたかい友情を感じられる結婚式になったと思います。

ふんわりとした雰囲気が漂いながらも、抱いていらっしゃる想いは強く、しっかりとした芯があるおふたり。

プランナーとして提案や主張をすれば、優しいおふたりはきっとそれを受け入れてくださったと思います。しかし、それではおふたりらしい雰囲気を表現できないと思いましたので、ゆっくり慎重に、おふたりの言葉や気持ちを待つことを心がけてご準備を進めていきました。

当日、おふたりの素の笑顔が見られたことが本当にうれしかったです。