Case #5

共に創る

お子さまとご一緒に結婚式をしたい、というご希望をお持ちだったおふたり。お子さまはまだ幼く、さらにご自分たちで美容室を経営されていましたので、お打ち合わせが育児やお仕事に差し支えないよう、おふたりにとってご都合のいい場所である美容室の一角をいつもお借りしていました。
お打ち合わせのなかで、「自分たちのこだわりが全て叶わないのなら、結婚式はしなくていいかな」とおっしゃっていました。私自身も結婚する際に同じ気持ちでしたので、おふたりの気持ちがとてもよく分かりました。

おふたりはナチュラルな雰囲気やグリーンがたくさんのイメージではありませんでした。いつも「おふたりらしいって、なんだろう」ということが頭の中にありました。そして、グリーンやお花のボリュームは抑え、スタイリッシュで大人な雰囲気にまとめさせていただきました。

ご家族で過ごしていただくブライスルームには、ハロウィンが近かったので飾り付けを。お子さまにもリラックスして過ごしていただけました。

おふたりとも素晴らしいセンスの持ち主でしたので、「ヘアメイクは自分で行いたい」「衣装は持ち込みたい」とお考えでした。一般的な会場ではNGだったり、別料金がかかる場合が多く、そうしたことも私にご相談いただいた理由のひとつでした。ヘアメイクはおふたりがご納得できるまで整えられるよう、長めのお時間を設定いたしました。

ケーキセレモニーはお子さまとご一緒に。おふたりからもゲストからもリラックスした雰囲気が漂っていましたのでお子さまも機嫌よくご参加いただけました。しあわせそうなご家族の光景を見て、ゲストもスタッフもほっこりとした気持ちに。

ご新郎さまに「ご新婦さまにサプライズでお手紙を読んでいただけませんか?」とご提案したところ、快く引き受けてくださいました。
式の終盤、お手紙を読み始めたご新郎さまの目には涙が・・・。

お手紙のなかには、式のご準備をがんばってこられたご新婦さまへの感謝の想いが込められていました。おふたりがお互いを思いやる気持ちがひしひしと伝わってきて私まで目頭が熱くなりました。